稲嶺進名護市長退任式あいさつ

   
(2018年2月7日@名護市役所2階アサギテラス)
 
 はいさい、ぐすーよーちゅううがなびら。あんちひーさいびーるやーさい。
 本当に寒い中を多くの皆さんにこのようにお集りを頂き、私たち3名のお別れをして頂くことを、本当に感謝を申し上げたいと思います。
 
 では最後ですから、とちってはいけませんので、メモしたものを読みながらごあいさつにかえたいと思います。
 
 今日は市長、副市長、そして教育長、3名の退任式をこのように晴れがましく開催していただいたこと、本当にありがとうございます。
 私は任期満了なの で了といたしますけれども、副市長と教育長は任期の途中であります。そういうことでは、いささか複雑な思いでございます。
 
 2期8年という歳月は、今振り返れば長いようで、短いようで、長く、本当にあっという間に過ぎて行ったような気がいたします。
 
 この間、多くの市民や職員、友人・知人、そして関係機関、団体の皆様の多大なご支援ご協力と叱咤激励をいただきながら、
 無事に職務を全うすることができたことを、この上ない喜びとするところであります。
 本当にありがとうございました。感謝の思いでいっぱいであります。
 
 特に職員の皆さん方には、私が公約の柱として掲げた再編交付金に頼らないまちづ くりを進めるということで、
 職員の皆さま方は、アンテナを高く張りめぐらし、そして知恵と情熱、そして情報とネットワークを駆使して事業及び財源をかき集めて様々な事業を展開してくれました。
 
 特に子育て支援と教育環境の整備や、安全・安心のまちづくり、農畜産業や小規模事業者の支援、地域力の再生など、
 おかげをもちまして公約のほとんどを実現できたというふうに自負をいたしております。
 これらを推進するなかで名護市の職員集団の行政のプロとしての能力とマインドの高さを改めて実感すると共に、一緒に仕事ができたことを誇りに思います。
 
 しかし、私の公約のなかで 一つだけ心残りと強い懸念が、私の心の重しとして のしかかっている事がございます。
 それは皆さんご覧のとおり、普天間飛行場の辺野古移設の問題であります。
 
 オスプレイが100機も飛び交い、軍港機能も要する危険極まりない新基地建設は、
 環境、観光、経済、市民の命と暮らしをも脅かし、百害あって一利無し。 との判断に立ち、
 子どもたちの未来のためにも、未来の名護市のためにも、新基地建設は許してはならないとの思いは全く変わりません。
 
 新市長には公約として掲げた「海兵隊の県外、国外への移転を強く求める」ということに対しては、日米両政府に対しても強く求めることをしていただきたいというふうに思っております。
 
 少し話が変わりますけれども、皆さん『酸っぱい葡萄』というイソップ童話を知っているでしょうか。
 きつねが美味しそうな葡萄を見つけるのですけれども、高い所にあってどうやっても手に入らないと分かると、あれはきっと、酸っぱい葡萄に違いないと思い込むという話です。
 
 こういった 認知の歪みを心理学では認知的不協和というそうです。
 それは例えば、矛盾した事実が出た場合、その解決策としてその事実をあるいはその現実に対する認識を、自らの認識をねじ曲げることで自分の行動を正当化することだそうです。
 その認識をねじ曲げるその行為は、自分の意志であったり、外からの強い圧力であったりする場合があると思います。心したいものだと思っております。
 
 少し飛躍しますけれども、安岡正篤(やすおかまさひろ)という陽明学者の教えのなかにこんなことがありました。
『上見れば望む事のみ多かりき、笠着て暮らせ己が心に』
そしてもうひとつは、『欲深き人の心と降る雪は積もるにつれて道を忘れる』とあります。
他人の庭の芝生はより青く見えます。私自身の人生感も身の丈を信条としておりますが、心に残る言葉でございます。
 
 思えば、さまざまなことがいっぱいありました。
 
 以前、元の稲嶺知事は、仕事の大半を基地問題に費やした。
 こんな話がありましたけれども、名護市も20年に渡って分断と対立、国策という名のもとで市民は翻弄されてきたということがございました。寂しいことです。
 
 なぜ、こんなに小さいまち名護市が国策ということでその判断を市民に求められるのか、
 あるいはまた、市長とし てその立場にあるものは、その時々で苦悩の連続、毎日であります。
 これは私ばかりではなく、これまでに辺野古問題が発生してから、ずっと、時の市長はその問題に心を痛めてきたと思います。
 
 いつまで続くのだろう。思うと。心が痛い。
 そして、同時に、市民の皆様方の日常の生活にまでこの問題が入り込んでくる。市民の皆様にとっても辛いことだと思います。
 
 私はこれから、1人の人間として、市民として、この問題にも、
あるいはまた、さまざまな、市内外における出来事や活動にも常に関心を持ちながら、これからの人生を歩んでいきたいと思っております。
 
 長くなりましたけれども、この8年間は、いろいろなことがあったにしても、充実した、そして記憶に残る8年間でした。
 
 これまで、支持・支援・ご指導、ご協力を下さった多くの関係者の皆さんに深甚なる敬意と感謝の意を表すと共に、
 名護市の一層の発展と市民の皆様のご健勝、ご多幸を祈念申し上げ本日のお別れのあいさつといたします。
 
 ありがとうございました。そしてさようなら。
 
 
(原稿起こし:稲嶺ススム後援会広報部)

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